誣告で冷宮に追放された王妃は、知恵と粘り強さを武器に逆境を切り抜ける。一歩一歩宮廷の陰謀を暴きつつ、意外にも皇帝の本音の賞識と尊敬を手に入れる。並外れた勇気と策略で冷宮で輝きを放ち、ついには汚名を晴らし、権力闘争の中でも地位を築き上げた。絶体絶命の状況でも天地を逆転させ、自らの伝説を切り開く物語だ。

黒沢浩己は義弟と妻による共謀で裏切られ、冤罪で投獄される。しかし7歳の娘は重病に冒され捨てられ、生死の境にあった。娘のために、黒沢浩己は命懸けの脱獄を計画し始める。

警視庁のエース、牧野真由美は潜入任務中に正体を暴かれ、殉職した。 その魂が目覚めた時、彼女は大財閥・谷口家の実子として蘇っていた。 だが、その境遇は悲惨を極める。生後間もなく誘拐され、十余年にわたり養母から虐待され、実の両親の下へ戻ってからも、偽りの令嬢による執拗ないじめと罠に遭い続ける。実の父母にさえ疎まれ、最後は誘拐犯の手で無残にその生涯を閉じたのだった。 生前、真由美が追っていたのは、まさにこの谷口グループ。 「寝るときに枕がやって来た」とはこのことだ。 彼女は躊躇なく、この身体の元の主に代わり、大義のためとばかりに“家族”粛清に着手する。 しかし、調査を進めるうちに、彼女の前世での“殉職”には疑念が募り、そして前世の恋人であり幼なじみであった男が、再び彼女の前に立ちはだかるのだった。

入念の一夜がすぎて、おなかにいる遠藤日和の赤ちゃんは親友の瑞原葉月に奪われた。五年後、息子を連れて帰ってきた遠藤日和は息子の父親と自称する男に会った。だけど、なぜかその男に馴染みのない感じがした。かえって、男の弟に対する異様な感情を生み出した。

松嶋夏子は継母と継妹の陰謀によって双子を産んだものの、死産だと吹き込まれ、子供を取り上げられていた。六年後、彼女は草野に脅迫されていた際に、当時の男性と自らの子供に再び出会い、結婚する。一家は誘拐、脅迫、陰謀を乗り越え、真相に辿り着き、再び幸せを手にする。

類稀なるデザインの才能を持つ唐島君江は、アパレルの王と呼ばれる峰岡健の子だったが、それをよく思わない峰岡の娘 峰岡絵麻とその母からあらゆる嫌がらせを受ける。君江は二人からの嫌がらせに屈することなく、自らの信念を貫き続けるが、謎の人物によって母を殺害される。母の真相を突き止めるため、君江は戦い続ける。

十八年前、八歳だった佐藤悠乃の母・佐藤恵子は病院で弟・佐藤悠斗を産んだ。同じ頃、佐藤家の使用人であり、恵子の幼馴染である山本彩花も同じ病院で男児を出産した。山本彩花は恵子が昏睡状態にある隙に、二人の赤ん坊をすり替えた。しかし、この場面を目撃していた悠乃が誰にも気づかれず、こっそりと実の弟を元の位置に抱き戻した。 十八年後、ミュージシャンとなった悠乃は母が重病だと知り、急いで帰国する。弟・悠斗が空港まで迎えに来て、母の病状が好転したと伝える。帰宅後、悠乃は山本彩花がまだ佐藤家にいるのを見て、即座に彼女を解雇することを決意するも、母と弟の支持を得られず、焦らず計画的に動くことを決める。密かに証拠を集めた悠乃によって山本彩花と中村健太は佐藤家から追い出されるが、二人ともなお悠斗が自分たちの実の息子だと信じ、佐藤家の財産の横取りに期待を寄せている。 この時、恵子は財産引き継ぎの宴会を準備し、佐藤家を息子・悠斗に継がせる計画を立てる。さらに、離婚を公表する記者会見も開く。悠斗が佐藤家の財産を継いだ後、山本彩花と中村健太が現れ、十八年前に自分たちの子と恵子の子をすり替えたことを公表する。しかし悠乃が真相を明らかにする。十八年前、山本彩花が赤ん坊をすり替えた時、悠乃はすでに実の弟を換え戻していたのだ。さらに、事前に専門機関で検査を行ってもらい、悠斗が佐藤家の血を引いていることを証明していた！ ついに全てが明らかになり、山本彩花と中村健太は相応の報いを受ける。

内親王・歌子は弟の帝位を守るため、権臣たちと対峙し、軍を率いて戦いに赴いた。見事に勝利を収めて凱旋する途中、襲撃に遭い、顔の似た従妹の藤原きよが誤って殺されてしまう。きよは最期に、夫から受けた虐待を打ち明け、歌子に娘を託し、復讐を頼んだ。 歌子は従妹になりすまし、復讐を果たすと共に朝廷の陰謀を暴いていく。誤解で婚約を破棄した元許嫁・源周助とは、当初は探り合う関係だったが、次第に協力して敵を打倒。最終的には真実の愛を見つけ、幸福を掴んだ。

吉川彩乃と桐谷蓮はお見合いで知り合い結婚し、様々な困難を乗り越えてもなお仲睦まじい関係を築きあげた。中傷やデマに直面してる二人、お互いを信じる気持ちは揺るがない。物語では白井芽衣が学生時代に吉川彩乃をいじめたエピソードも描かれ、現在のいじめ問題への批判も込められている。

森田莉々花は十年前、親友に崖から突き落とされ記憶を失い、優しい夫婦に引き取られた。十年後、飲食店で同級生の嫌がらせや店長の圧迫に遭っていた彼女は、森田景に救われた。しかし森田莉々花はさらに、彼氏の浮気や元親友からのいじめ、罠による命の危機に直面する。

前世、母親に大富豪の実父との再会を阻止され、娘が母親を恨み、復讐した。ところが、事故で母親も娘も娘の高校時代に戻った。母親は新しい生活を始めることを決意し、娘と親子関係を断ち切った。娘もようやく父親と再会を果たした。しかし、その父親の狙いは彼女の皮膚と臓器だった。虐待された娘は後悔の念に駆られ、ようやく母親を理解した。

女社長の椎名志穂は、配信者井上優愛が率いる「悪女制裁同盟」に自宅まで乗り込まれ、「自分こそが本妻で、椎名志穂こそが略奪女だ」と主張される。一時ネット世論も加熱し、椎名家の屋敷は荒らされる騒ぎに。 だがそこへ現れた夫の五代瑛人は、井上優愛との関係を否定。 その瞬間、椎名志穂はハッと目が覚める――この結婚には、もっと大きな陰謀が隠されているかもしれないと。 本妻であるはずの自分が、不倫相手（愛人）に「不倫相手呼ばわり」されて晒されるなど、到底黙ってはいられない。椎名志穂はついに反撃を決意する。 しかし、親友の八木美玲も、夫の五代瑛人と「ある秘密の関係」を持っている様子。 螳螂捕らえて黄雀後に在り――夫とその二人の小三が結託し、椎名志穂を陥れ、すべてを奪おうとしていた……。