東雲家末代の死体運び屋・東雲佳苗は赤い服の死体の運びを拒否したことで親族に裏切られる。やがて母と弟が家産争いのため父親を殺害した事実を暴き、巧妙な罠をかけて真相を明らかにして、悪人を法の裁きを受けさせた。この経験を通して東雲佳苗は死体運び屋の真の意義と人間性の本質を見極めた。

黒沢浩己は義弟と妻による共謀で裏切られ、冤罪で投獄される。しかし7歳の娘は重病に冒され捨てられ、生死の境にあった。娘のために、黒沢浩己は命懸けの脱獄を計画し始める。

早乙女景太は婚約者水島詩織の遺言に従い、水島芽衣を七年間ひたすらに守り続け、あらゆる手を尽くして彼女の未来を切り開いた。しかし、水島芽衣はその全ての献身を顧雲州の助力だと勘違いし、早乙女景太を単なる貢ぎ男と蔑み、繰り返し彼を傷つけ、侮辱し続けた。やがて早乙女景太は偽りの死を演じて去り、その真相が明らかになるのは彼が消えた後であった。

小林知音は夫の水谷航の罪を身代わりで被り、6年間投獄された。出所後、水谷航が自分の親友の原田静香と結婚し、自分が設立した水谷グループを乗っ取ったことを知る。絶望の中、村上悠介の助力を得て、二人は協力して元夫への復讐を開始する。最終的には悪人は代償を払い、小林知音と村上悠介は結ばれ、新たな人生を歩み始める。

川口咲良と上田隆史は結婚して三年になる。夫婦は表面上は非常に仲睦まじく見えていたが、上田隆史は裏で川口咲良のお金を使って自分の愛人である伊藤明美を養い、さらには川口咲良名義の価値なん百億円のワイナリーを伊藤明美に贈っていた。ある偶然の機会に、川口咲良は上田隆史と伊藤明美の不貞な行為を発見し、果断に不実な夫と卑劣な女を叩きのめした。

新郷詩言が父親を最も憎んでいたあの年、上杉昇が彼女の前に現れた。彼は父娘の争いの中で、迷うことなく新郷詩言の味方になった。 それ以来、彼女は次第に彼に心を奪われ、港会市で一番大切にされた孕妇となった。 しかし、胎児の精密超音波検査を受けるその日、父親と夫がそれぞれ同時に、別の女性との結婚式を挙げている事実を目の当たりにした。 すべてを目にした新郷詩言は、潔く身を引くことを決意。海浜市の御曹司の要求を受け入れることにした。

佐々木綾乃は、DV被害に遭った親友・菊池萌々香を慰めるため、旅行に出かける。恋人の宮内隆弘は綾乃のために寝台列車の下段席を確保し、「誰にも譲るな」と念を押す。そんな彼を気遣い、萌々香の頼みを断った。 しかしその夜、萌々香が上段から落下し流産した。そして全責任を綾乃に押し付け、宮内隆弘も「萌々香に嫉妬しているが故にわざとやった」と非難。さらに、萌々香の夫・岩渕俊明に絞め殺されてしまう。 死後、綾乃は宮内隆弘と萌々香が裏で繋がり、自分を陥れるための罠にかけたと知る。 過去の戻った綾乃は復讐を仕掛けるのだった。

時沢美菜は妊娠して三ヶ月、自分の夫の加藤徹が48歳の林茉莉と不倫していることを発見した。彼女はこっそりローションを強力接着剤にすり替え、出張と装ってカメラを設置した。加藤徹と林茉莉は不倫した際、接着剤で貼り付けられる羽目になり、時沢美菜は林茉莉の息子と嫁、親族や友人を呼び集め、二人の醜態を公開した。

女社長の椎名志穂は、配信者井上優愛が率いる「悪女制裁同盟」に自宅まで乗り込まれ、「自分こそが本妻で、椎名志穂こそが略奪女だ」と主張される。一時ネット世論も加熱し、椎名家の屋敷は荒らされる騒ぎに。 だがそこへ現れた夫の五代瑛人は、井上優愛との関係を否定。 その瞬間、椎名志穂はハッと目が覚める――この結婚には、もっと大きな陰謀が隠されているかもしれないと。 本妻であるはずの自分が、不倫相手（愛人）に「不倫相手呼ばわり」されて晒されるなど、到底黙ってはいられない。椎名志穂はついに反撃を決意する。 しかし、親友の八木美玲も、夫の五代瑛人と「ある秘密の関係」を持っている様子。 螳螂捕らえて黄雀後に在り――夫とその二人の小三が結託し、椎名志穂を陥れ、すべてを奪おうとしていた……。

村上寧子は、貧困生の清水和樹が自分の救いになると信じていた。しかし、彼が身分を隠して村上寧子に近づいたのは、別れた元カノ・偽令嬢の村上里奈を刺激するためだった。村上寧子はとあるきっかけに、心が折れて清水和樹への攻略を諦め、脳死状態の久能家御曹司・久能太平に嫁ぐことを選んだ。

禁欲的な社長藤井拓也は、生まれつきの「極陽の体」により大晦日を越せない宿命にあった。貧困女子大生の丸山紬が彼を癒せる唯一の「極陰の体を持つ者」の持ち主だと知り、生き延びるため強引に妻にする。しかし彼女が自分を治癒した瞬間、その身が滅びゆく運命を知り、次第に本当の愛に目覚めた藤井拓也は、自らの命と愛する者の命の天秤に苦悶する──運命に引き裂かれる愛の闘いが今、幕を開ける。

夫の病気治療のため、吉川佳奈とその夫・源田正義は東南アジアで3年間働き、600万円の貯金を貯めた。帰国直前、源田正義は同郷の集いで罠にはめられ、全財産を失いました。追い詰められた二人は、正体を隠していた吉川佳奈が夫を連れて「鴻門の宴」に戻り、銃声のない戦争を繰り広げる。