魔神は神女を誘い出すため柳家村を虐殺した。しかし、神女は魔神への愛ゆえ、彼を討つことを遂にできなかった。柳千夏が母の亡骸を抱きしめたその時、神と魔の目に映る凡人とは、まさに蟻の如き存在でしかないと悟った。だが千夏は運命に逆らうことを選ぶ。自らを餌とし、神女復活の器となることを引き受け、魔神の下に潜入した。凡人であろうとも、神を弑することは可能だと、彼女は証明してみせると誓って。

仙界の上神・竹内央が侯爵家の偽令嬢に転生し、本物の令嬢・竹内詩織に陥れられ、家族から衣服を剥ぎ取られ侯爵家から追い出された。彼女は逆襲として竹内家を守護していた福運の符を回収し、露店で占いをして金を稼ぐうち、水鬼に纏われていた晋王・墨山北文を救う。二人は取引を結び、彼女が彼の婚約者を装って厄介な縁談を遮り、その報酬を受け取ることになる。竹内央は竹内家への復讐を進めながら、墨山北文の宮中で起こる怪奇事件の解決の中、竹内詩織が邪術を使って、親族の気運を吸いながら成り上がっていたことを暴く。最終的に竹内央が真実を明かし竹内家が滅びる中、彼女と墨山北文は偽りの関係から本当の恋人へと成長し、手を取り合って権力の頂点に立つ。

修仙の世界を君臨した玄真女帝が現代の女子高生・白島美優の体に転生してしまう。本来の彼女の家族は、偽りのお嬢様・白島葵ばかりを寵愛し、実の娘の美優には冷たくあたっていた。しかし、女帝である彼女はそんな些事にはまったく動じない。彼女の最大の目標は、失った霊力を回復することである。そのために、彼女はこの現代において、人に好かれ、人々を「従わせる」ことに動いている。 超大物たちは熱狂的な信奉者として従え、力を高めていく彼女は、やがてゆっくりと白島家の人々の認識を変え、彼らに偽のお嬢様・葵の本質を見せた。

高橋昭二は天界で独り身の仙帝として暮らしていたが、下界の無情宗が弟子に妻を与え、「妻を殺して悟りを開く」ことが流行っていると聞き、欲情に駆られて身分を隠しての視察を名目に下界へ降りた。無情宗の下級弟子に成りすましたが、最初から宗門の大師兄に「寝取られ役」と見なされ、最も美しい妻を押し付けられた。

玉京山の弟子、張易は修仙の奇才で、二十年の修行で天道境を突破した。師父の趙玄一は張易に修仙の霊根がないと嘘をつき、彼を山から追い出す。山を出た張易は、張氏の家主・張慶之が暗殺され、命が危うい場面に遭遇。張易は彼を救い、神医たちに大羅聖境の修為があると認定されるが、張易はそれに気づかない。 張氏は恩返しとして、張易を化羽仙門に導き、修仙の支援をする。仙門では霊根を測るため、混沌神珠を使って金蓮の数を測定。張易は金蓮九つを示し、神珠が爆発して第十の金蓮が現れる。これにより、張易は天道を突破し、万古第一人となる。 その後、張易は五庄観と落花洞の婚約問題に巻き込まれ、選択に困ていた。五庄観の鎮元大仙が陰謀により毒を盛られ、張易は毒を解くために天元金丹を作る決意をする。五庄観で他の二人の丹師と共に天元金丹を作るが、他の丹師たちは成功せず、張易は一滴の無根水を使って天元金丹を完成させる。