七年前、契約結婚で結ばれた高杉悠真と佐伯玲奈。愛のない日々の中、玲奈は悠真を一途に愛し、彼の氷のような心を溶かそうと懸命に尽くす。だが、悠真は妹の死を玲奈のせいと信じ、憎しみを募らせる。ある日、玲奈は自らの死を偽装し姿を消す——その衝撃が、悠真に抑えた愛と後悔を呼び覚ます。しかし、運命は残酷だ。事故で記憶を失った玲奈は悠真を忘れ、新たな男・橘冬真に心を寄せる。過去と向き合い、愛を貫こうとする悠真。記憶の霧の中、二人は再び巡り会えるのか？

江崎の大富豪・江川卓也と2年間付き合ってきた村上桜奈。しかし、彼女は彼の「本命の代役」にすぎなかった。そんな関係も、本命の女性が帰国して結婚するというニュースで終わりを迎える。桜奈は潔く別れを選び、手にした多額の退職金で悠々自適な生活を目指すことに。だが、桜奈を失ったことで気付いた卓也は、彼女を取り戻すべく追走を開始。代役だった桜奈が、本物としての道を歩み出す物語がいま、幕を開ける。

長年想い続けた男性の裏切りに傷ついた彼女は、彼女を一途に愛していた男性と一夜を共にし、衝動的に結婚。初めて受ける愛情に戸惑いながらも、恋と家族の温もりを知り、確かなる幸せを手に入れる。