小町甘奈は婚約者・栗山征也に、彼の女友達・富田綾音に二人の夜の営みを盗聴されることを許され、屈辱に耐えて再び機会を与えたが、今度は彼の友人たちから辱めを受けた。しかし、彼女の真の身分が第一財閥の御曹司に再嫁していたことを知り、栗山征也は自分が駒に過ぎなかったと悟り、精神的に完全崩壊した。

島村芙蓉は生まれつき妊娠しやすい体質を持っていた。鎮北侯府に嫁ぐことになり、相手は養子として迎えられた世子・坂本誠華だった。だが大婚の当日、坂本誠華は正妻と並ぶ「平妻」を同時に娶ると宣言する。 一瞬で冷めた島村芙蓉は、即座に花嫁衣装を脱ぎ捨て、婚約を破棄して鎮北侯府を出た。そして誰もが驚くことに、彼女は世子の養父であり、当代の鎮北侯である坂本礼司に、自ら嫁ぐことを申し出たのだ。 後悔と嫉妬に駆られた坂本誠華は陰謀を巡らせるが、ことごとく失敗。ついには世子の座を剥奪される。 一方、島村芙蓉は見事に鎮北侯・坂本礼司の実子を懐妊し、誰からも羨まれる幸せな日々を手に入れたのだった。

バレンタインデー、川村英彰は妻の原田友紀をマーダーミステリーの店に連れてあげた。外で見学していた原田友紀は、夫が色白で美貌の役者・夏目皐月と親密な芝居をしているのを目撃する。夏目皐月の迫真な演技は、演じているというより助けを求めるように見えた。店内では不審なことが相次ぎ、原田友紀は自らその場に飛び込み、思いがけず驚愕の秘密を暴くことになる。

55歳の岩田琴子はすべてを投げ打って娘を支えてきたが、誕生日に届いたのは376円のご祝儀だけで、しかも「金にがめつい」と罵られた。彼女は娘への仕送りを打ち切り実家に帰ると、実家が撤去され6千万元を手にした。娘の一家はローン返済不能、流産の境地に落ち、死んだふりをして岩田琴子から金を騙し取ろうとしたが見破られる。母親は遺産で全財産を寄付することにし、車で遠くへ旅立ち、残りの人生を自分のために生きることにした。

音楽家の岡崎潤は、岡崎家の養子の岡崎哲也と自分の婚約者の柳澤美奈に陥れられ、土石流に閉じ込められた。やがて救出されたが、半身不随になってしまい、憂鬱のうちに命を落とした。死んだ岡崎潤は土石流に閉じ込められたあの日に戻り、あらゆる手段を尽くして生き延び、死の淵から逃げて、岡崎哲也のピアノコンクール現場に姿を現し、岡崎哲也が自分の作品を盗んで有名になろうとした打算を打ち砕いた。このことで二人の姉はさらに岡崎潤を憎んできた。岡崎潤は心を砕き、家族との関係を完全に断つことにした。その後、吉岡エンタメグループの吉岡郁子社長に助けられ、岡崎潤はラジオ番組で岡崎奈緒に勝利することができた。そして復讐の計画はまだ終わっていない…

藤岡檀がパトロンとして支えていた、学園のプリンス・時津和彦に、実は隠し彼女がいることを知ったのは、ほんの些細なきっかけからだった。 「ふん…それなら」 彼女は即座に路傍で出会った、金髪の青年を新しい“恋人”に仕立て上げた。 「周防亮一」と名乗るその青年は、聞き分けが良く、プロ意識も高く、いつも雲檀を巧みに喜ばせた。 まるで忠実な子犬のようだと彼女は思った。 その“忠実な子犬系彼氏”の正体が、財界の大物・伊藤グループの御曹司、伊藤将司（シン・エン）だとは知らずに。 芸能界を夢見て家出中だった伊藤将司は、偽名を使い、この奇妙な「パトロン」との関係を観察するうちに、次第に本気で引き込まれていった。 幼い頃、最愛の姉が恋人に傷つけられる姿を見た雲檀は、「愛」を恐れ、信じられなかった。だからこそ、金で縛る「パトロン」という関係でしか、好きな人と関われないのだ。 偽名の青年と、愛を恐れる女性。計算と誤解から始まったこの関係は、やがてお互いの本心とぶつかり合い、すべての嘘が解けた時、二人は「買われた恋」の向こう側にある、本当の愛と、とびきり甘くて恥ずかしい日々を手に入れるのであった。

白河珠代は夫の池田和人が初恋の松本涼子と不倫していることと夫が愛人のために二人墓まで購入していたことを発覚し、激怒した彼女は離婚を決意した。離婚後、気分転換の旅先でまた万盛グループの富豪・村上礼司と出会う。村上礼司は彼女に一目ぼれし、見合いだと偽って心を込めて世話をし、求婚を始めた。二人の恋がそれぞれの子供たち二反対されるが、白河珠代は自分の人格で村上家の認めを得て、村上礼司は献身的な愛で白河珠代の二人の子供を感動させた。様々な困難を経て、二人はついに結ばれ、50代でも幸せを追求するのに遅すぎることはないと実感するのであった。

伊藤朝美は、正社員になる当日にリストラを告げられた。そこで偶然、城田舟と出会って、彼女の人生を大きく変えていった。城田舟に推薦され、伊藤朝美はトップコンサル企業マクスウェルで働くチャンスを掴み、実力で新人から一人前のビジネスアナリストへと成長していった。職場で、二人の間には次第に特別な感情が芽生え、やがて惹かれ合うようになった。完璧な外見の裏に、愛することに恐れ、愛を伝えることができない城田舟に、伊藤朝美はその閉ざされた心を、包容さと明るさで、優しく解きほぐしていった。そして城田舟も、張りつめた殻を少しずつ脱ぎ捨て、力を抜き、不完全な自分を受け入れ、「愛を伝える」ということを学び始めた。

結婚して二年、鹿内乃梨は予知夢を見た。 明日、夫の季平楓は「運命の相手」と出会い、一夜を共にする。それからというもの、彼はその女性を心にかけ、かつて鹿内乃梨のために競り落として買った高価なジュエリー、そして鹿内乃梨のフォーマルドレス やバッグも、すべてその女性に渡されていった。 必死に結婚を守ろうとした鹿内乃梨だったが、次第に疎まれ、最後は精神病院で息を引き取った。 夢から覚めた鹿内乃梨は、隣で眠る季平楓の頰を思い切り叩いた。

宮下晴子とその連れ合いは、つつましくも苦労を重ねながら息子の上田拓海を育て上げた。しかし、上田拓海とその妻の伊藤彩月は、「距離感」 を理由にして二人を冷たく扱い、宮下晴子は無念のうちに亡くなった。生まれ変わった宮下晴子は目を覚まし、毅然として譲れない一線を守りながら反撃した。最後に財産を取り戻し、世間に真相を公表して、不孝な息子と縁を切り、すべての財産を公益へ寄付することにした。

先人葉山聴音は昇天の試練を受ける最中、思いがけず十八歳で無念の死を遂げた六代目の曾孫・葉山尋音の体に転生してしまった。葉山家に戻ってみれば、家運は衰え、子孫はふるわず。かつて手塩にかけて育てたちびっ子は葉山家の大旦那になり、高齢で毒まで盛られ、家業を守る力を失っていた。彼女はこの世に留まり、家業を再興し、自らの手で血脈を立て直すことを決意した。

女博士の上田雨紗は、廃品回収で彼女を育て上げた実母を十度も訴えて、ネット中に激しく非難された。敗訴したあと、彼女は、「目に映るものが、必ずしも真実とは限らない」と言った。そして次の審理が始まって、真実もだんだん明らかになった…