琉麻は福星であり、生まれて真偽を見抜く目を持っている。母小泉裕と共に戸市で骨董店を営みながら暮らしていた。ところがある日、五年前にすでに亡くなったはずの父西川光が、女と子どもを連れて戻ってきた。そこで琉麻は自分の身分にきっと何かがあることを知っていた。やがて彼女は家族と力を合わせ、西川光の陰謀を打ち砕き、ついに戸市の平和を守り抜くのだった。

大正11年、太古魔獣・饕餮（とうてつ）の幼体・招子が人間界に逃亡。飲食店で無銭飲食した際、軍閥・金川敢成に捕まるが、彼に「娘」として引き取られる。 　招子は「厄災を喰らう能力」で金川を幾度も救い、敢成と三人の息子（金川晃・金川北斗・金川直人）から溺愛される。しかし小説の中に転生した者・金川棠子が物語改変を阻止せんと敢成の仇敵・霧島雲助と結託し招子を陥れようとするが、ことごとく失敗する。 　ついに招子は敢成が離散した息子たちを見つけるのを助け、10年間昏睡状態だった夫人・小仓若葉を目覚めさせ、天道様による自らへの召還を退け、人間として金川家と永遠の絆を結ぶ！

十年前、幼い神垣光佑は藤原紗綾の命を救った。 十年後、光佑が命の危機に瀕すると、蛇神の末裔である紗綾は恩返しのため神垣家に嫁ぎ、日夜交尾して彼を癒し、三つの卵を産んだ。 しかし、光佑は自分を助けた恩人が養妹の神垣麻夏だと誤解していた。そして、彼は麻夏と共謀し、紗綾に「卵当てゲーム」への参加を強要するのであった。

転生後、村上凉子は妊娠の苦痛が渡边美咲による邪術で移されていることに気づいた。徹底的に調査するのも手がかりはなく、匂い袋を使った鑑定により絶嗣薬と安胎薬を見つけ、蛊術の媒介を見破った。村上凉子は逆に渡边美咲の食事や生活を操り、日々精神的に追い詰めていった。出産当日、村上凉子は氷で冷やした苦胆の茶を飲んで渡边美咲に仕返しをし、真相を暴いた後、嫁入り道具を持参して南へ出発した。

原田彩香に成りすました原田綺杏は唖の女性・川村京莉を代理出産に強制する。だが彼女こそ、顔を変えて復讐のために戻ってきた本物の彩香だった。 綺杏はかつて彩香の家族を殺害し、その顔に整形して替え玉にして、督軍の花嫁となったが、督軍が本当に愛していたのは彩香の声と魂だとは気づかず――。督軍が本心を抑えきれない中、偽りの彩香は彼女を陥れ追い詰めるが、最終的に驚愕の逆転劇が待ち受ける。

人間の橋本智也は、迷子になった冥府の姫・日向千秋を助けた。彼女の兄である日向幽冷は、難治の病にかかった妹を救うため、橋本智也のそばに潜り込んだ。なぜなら、彼こそが妹を救うための材料だったからだ。しかし、共に過ごすうちに、三人の間に感情が芽生えた。敵から友へ、そしてついには真の家族へと変わっていったのである。

朝比奈寧々は目を覚ますと、なんと80年代にタイムスリップしていた。しかも、家を追い出された偽物お嬢さんになり、実のお嬢さんの代わりに、離婚歴のある子持ちの年上男性と結婚しなければならないことに！ 　え？直接に母親になれる？こんなチャンス、逃すわけにはいかない！ 　朝比奈寧々は即決で結婚することにしたが、予想外にその年上男性はスタイルの良いイケメンで、しかも、いつも気前よくお金をくれるとは。

大スターの城子沙妃は1980年にタイムスリップし、田舎の婦人として目覚めたとたん、婚約者に不倫現場を押さえられた。これも婚約者の真島は婚約解除のために企んだ陰謀。保身のため、城子はその場で情夫の木見と結婚することに決めた。意気地なしで弱気そうな夫は、実は鋼鉄工場の工場長だとその時は城子はまだ知らなかった！

幼少期に戦乱で離れ離れになった陸川青也と幼馴染の温井詩織。再会した時、詩織は声を失って、青也の妻として迎えられていた。一連の誤解やすれ違いを経て、青也はやがて彼女が幼馴染だと気づく。乱世と家族の陰謀が二人の運命に影を落とす中、絆を取り戻すための物語が始まる。