姉さんがいてくれてよかった - 第 36 話

第 36 話ストーリー

十八年前、八歳だった佐藤悠乃の母・佐藤恵子は病院で弟・佐藤悠斗を産んだ。同じ頃、佐藤家の使用人であり、恵子の幼馴染である山本彩花も同じ病院で男児を出産した。山本彩花は恵子が昏睡状態にある隙に、二人の赤ん坊をすり替えた。しかし、この場面を目撃していた悠乃が誰にも気づかれず、こっそりと実の弟を元の位置に抱き戻した。 十八年後、ミュージシャンとなった悠乃は母が重病だと知り、急いで帰国する。弟・悠斗が空港まで迎えに来て、母の病状が好転したと伝える。帰宅後、悠乃は山本彩花がまだ佐藤家にいるのを見て、即座に彼女を解雇することを決意するも、母と弟の支持を得られず、焦らず計画的に動くことを決める。密かに証拠を集めた悠乃によって山本彩花と中村健太は佐藤家から追い出されるが、二人ともなお悠斗が自分たちの実の息子だと信じ、佐藤家の財産の横取りに期待を寄せている。 この時、恵子は財産引き継ぎの宴会を準備し、佐藤家を息子・悠斗に継がせる計画を立てる。さらに、離婚を公表する記者会見も開く。悠斗が佐藤家の財産を継いだ後、山本彩花と中村健太が現れ、十八年前に自分たちの子と恵子の子をすり替えたことを公表する。しかし悠乃が真相を明らかにする。十八年前、山本彩花が赤ん坊をすり替えた時、悠乃はすでに実の弟を換え戻していたのだ。さらに、事前に専門機関で検査を行ってもらい、悠斗が佐藤家の血を引いていることを証明していた! ついに全てが明らかになり、山本彩花と中村健太は相応の報いを受ける。