心死んだ父は、娘の盾になる - 第 28 話

第 28 話ストーリー

谷川グループの社長・小泉浩史と妻・谷川美智の実の娘・小泉里香は幼い頃に行方不明になった。二人は養女の小泉里美に全ての愛情を注ぎ、浩史は里美を18歳まで溺愛し続けた。里香が戻ってきても、浩史は里美を偏愛し、ついには谷川グループの後継者に指名した。  しかし、小泉浩史の予想に反し、小泉里美は将来の不安から彼を殺害しようと画策した。死の間際、浩史は里美の卑劣な本性を知り、来世があれば里香への償いを果たし、里美の本性を世に曝すと誓った。  願いは叶い、小泉浩史は3年前に戻る。今世では誓いを果たすため、まず里香を後継者に指名し、誕生日パーティーで里美のいじめや詐欺などの悪行を公開した。しかし、妻の谷川美智と義母・谷川彩香は最後まで里美を信じ続けた。実は里美は谷川美智と不倫相手の実の娘であり、養女ですらなかったのだ。  衝撃を受けた小泉浩史は谷川美智と離婚し、谷川家と絶縁する。彼は「農夫と蛇」の寓話のように里美に裏切られると警告したが、谷川家は聞き入れなかった。結果、谷川家は里美を信じたことで破産し、家族は離散。里美は谷川家の財産を全て浪費した。  一方、小泉浩史は求婚者・エリと再婚し、小泉里香と共に幸せな日々を送った。