檻から放たれた薔薇 - 第 19 話

第 19 話ストーリー

留学生・安藤静は家庭の事情で、西欧で実業家・月島響夜の「金糸雀」として3年間を過ごした。卒業帰国を機に彼と決別したその夜、これまで冷静沈着だった男が突然正気を失う。「羽を切ればまた戻る」というこれまでのパターンと違い、今回は立場が逆転。籠の鳥は大空へ羽ばたき、飼い主こそが置き去りにされた奴隷となった―― 彼女が残したのは、ローズの香りと、歪んだ愛の鎖を握る手だけ。